「自然派の茶テアニン」は、100%国産の緑茶から抽出したテアニンのみを使用しています。合成テアニンは使用しておりません。また、当お茶の葉に含まれるアミノ酸の一種であるテアニンは、お茶の旨味成分として知られ、遊離アミノ酸の形で存在しています。テアニンはお茶の樹の根で作られて、葉に運ばれた後、日光を浴びると、カテキン等ポリフェノールに代謝されます。
抹茶の原料となる覆い茶は日光を遮る工夫をした栽培法で作られ、茶葉中にテアニンが高い含有量で蓄積します。
当社は茶製品の研究開発を提携している宇治の老舗の抹茶製造会社と共同で、抹茶製造工程で生じる茎茶という茶葉の葉脈などからなる副産物からのテアニン抽出方法を開発し、従来よりも安価な天然テアニンの抽出物を得ることに成功しました。社のカフェインを取り除く技術により、「自然派の茶テアニン」にはカフェインがほとんど含まれていません。
星野科学が製造販売している抽出茶粉末には緑茶由来のテアニンのみ含まれています。現在普及している合成法によるテアニンは使用しておりません。
合成テアニンなど食品添加物はその安全性は厳しく管理されてはいますが、化学品が原料として作られる合成品は、そこに含まれる不純物を高度に除くことが必要となります。合成品不純物による過去の事故事例では、別種の合成アミノ酸の死亡事故が起きています。
茶葉抽出物の安全性は、緑茶などの長い摂取経験と、これまでおこなわれた数多くの安全性試験によって確認されています。
抹茶製造工程で発生する未利用資源である「茶葉の軸」を抽出原料として使用。
テアニンを含む茶抽出物を得たのち、カフェイン・ポリフェノールを分画除去して、テアニンをさらに精製・高濃度化しました。
今まで利用されずに廃棄されていた茶葉軸部位に機能性成分原料として新たな価値を見い出し、食品ロスの低減、さらに、植物材料の循環を目標に抽出残渣のペレット燃料化などの開発研究を進めています。
緑茶を無駄なく利用しきること、生産物に高い付加価値を与える開発、環境負荷が低く・高効率な製造物を販売することによって、持続的な社会活動を目指しています。
<抹茶加工品の開発ストーリー>
食品を加工するということは、元となる生物体栄養成分の性質特徴を科学的な視点でとらえて、意図した性状を持つ製品となるように活用することになります。活用のためには、技術が必要となります。
研究開発型の食品メーカーである星野科学株式会社では、長年にわたり、抹茶加工品の開発に携わってきましたが、最初から抹茶に関する専門的な技術があるわけではありません。抹茶加工に関する技術的な課題に取り組むに当たっては、当社研究室会員企業である丸久小山園さまとの研究ミーティングを通じて、抹茶に関する知識を得て、そこに研究者としての見識を加え、調査文献等を参考にして、新しいアイデア仮説・試行内容(加工方法)を考え出します。
そうして作製した試作品について 食品分析をおこない、測定値をデータ化・解析し、次の結果を予想して、二回目試作の方法・条件を再設定します。
試作経験の積み重ねによって、題材食品への理解が深まり、他分野の応用可能な加工技術を組み合わせるなど発想力が磨かれていきます。
そのようなプロセスによって生み出された抹茶加工製品は多数にのぼります、「抹茶ペースト(練り状抹茶)」、「濃縮ほうじ茶」、「泣かない抹茶」、「水で泡立つ抹茶」、「脱カフェイン抹茶」、etc.
これらの製品の内、「抹茶ペースト」「水で泡立つ抹茶」「脱カフェイン抹茶」では特許を取得しております。
今まで開発を手掛けた抹茶加工製品の中で今回の茶テアニン粉末開発のきっかけとなったものが「脱カフェイン抹茶」です。
食品メーカーによる商品開発は製品販売までこぎつけたら、目標達成・終わりではありません。 製造される製品については、高い品質を保証するために、成分含有量の確認・製造工程が正しくおこなわれたことを証明する記録内容の確認がおこなわれています。
製品検査結果やその解析データは蓄積されていき、次なる商品改良・新製品開発に活かされています。
日々の活動は絶えず技術開発の元となって、より良い製品づくりへとつながっています。
また、「自然派の茶テアニン」では第三者機関による健康食品製品の審査認定証 JHFAマークを取得しています。
JHFA 認証は原料から製品までの食品安全性の確認、健康食品として科学的根拠(成分・含有量・機能)に基づいて設計されているか、そして製品が品質規格を満たしているか、適正に食品表示されているか等、総合的に審査されています。